”奇抜コンセプト”はもはや奇抜ではない?!BTOBが今度はゾンビコンセプトでカムバック。

BTOBはBEASTや4minuteの所属事務所であるCUBE entertainmentから2012年にデビューしたボーイズグループです。
供給過多とも言われるK-POPアイドル。2012年にデビューした新人アイドルグループは約50組と言われており、カムバックを出来ずにいるグループも数多くいる中で、EXOやB.A.Pに続いて実力・人気のあるグループです。
そんな彼らの今回のカムバックのコンセプトですが、Thrillerというタイトルからも推測出来る通り“ゾンビ”がコンセプトとなっています。
▼ Thriller MV

何か目が光っているし、独特な振り付け。奇抜なコンセプトでのカムバックです。
この奇抜なコンセプトなんですが、同じく2012年デビューのボーイズグループであるVIXXとコンセプトや雰囲気、振り付けが似ていると話題になっています。
▼ VIXX


たしかに似てるかも・・・。髪色とか。カラコンしてるし。ちょっと振り付けとか雰囲気も似てるような気も。
とはいってもVIXXのコンセプトはゾンビではありません。
それを言うなら以前に2PMがゾンビダンスと言われる振り付けの曲を出しているし、ちょっと前にSHINeeもWhy so serious?という曲がゾンビコンセプトですし、別にはっきり似ているわけでも、真似でもないんですよね。
ただ、先述のとおり、K-POPアイドルは供給過多と言われており、多くのアイドルが勝ち残る為に独自のコンセプトで差別化を図ろうとしています。
今やWolfやウルロンで一躍有名グループとなったEXOも、昨年のデビュー時は”EXO Planetからやってきた、それぞれ違う特殊能力を持つ12人”という、こりん星みたいな設定がありました。
そんな風に多くのグループが多くのコンセプトをもってデビューし曲を出している中なので、今回のBTOBのようなコンセプトは、一見奇抜なコンセプトなのですが、逆にかぶりやすくなっているというか、埋もれてしまうものになってしまっているのかもしれません。
奇抜コンセプトがもはや奇抜ではなくなっていると言えるでしょう。
コンセプト負けしないグループカラーを出せれば話は別ですが。
ここでBTOBのこれまでの活動曲を振り返って見ると、
・ 失恋コンセプトの重めのダンス曲 -insane
・ 90年代レトロルックコンセプトのアップテンポ曲 -WOW
・ バラード -father
・ 新人らしいナチュラルかわいい系 -2nd confession
といった感じで、あまりコンセプトもカラーも定まっていません。
これまでのコンセプトの中で、個人的には昨年9月の活動曲である「WOW」が一番しっくり来ていたと思っています。
「WOW」は90年代のレトロルックをコンセプトに、ニュージャックスウィングスタイルの懐かしいリズム、スタイリッシュなラップが印象的な楽曲です。
▼ WOW MV

ガールズグループでレトロコンセプトで注目を集めた例というのはあるのですが、ボーイズグループでは数少ない事例でしたので、話題となりました。
テイストとしても他とかぶりませんし、曲に対する評判も良かったです。
せっかく他のグループとかぶらないポジションで、BTOBカラーを築いたのですから、全く違うコンセプトに攻めるのではなく、WOWのときのようなカラーをある程度残した方がよいんじゃないかなーというのが個人的な感想です。
(ずっとレトロコンセプトを貫いてほしいというわけではありません。)
もはや奇抜コンセプトが奇抜ですらなくなっている市場なので、グループの実力と合わせて”他とかぶらないコンセプト(コンセプトメイキング)”と”コンセプト負けしないグループカラー(ブランディング)”が今のポジションからさらに一歩抜け出す鍵となってくるでしょう。BTOBは実力のあるグループだと思うので。
今回のThrillerでは、既に似ていると言われているコンセプトではありますが、そのコンセプトに負けないグループカラーを発揮してくれるよう、期待しています。
Kyuyon Kim