[取材レポート] OPENINGイベントを飾ったBTOBが帰って来た!
『LIVE ARCH SPECIAL!!!! “ENCORE THE BTOB”』イベントレポート


韓国をはじめとしたアジアの良質なエンターテイメントを幅広く招致し、ライブをはじめとしたさまざまな展開によって、国と国とを結ぶ懸け橋を目指すイベント『LIVE ARCH』。そのオープニングとなった今年 10 月 1 日・2 日の『LIVE ARCH vol.1 OPENING SPECIAL EVENT』で、2 日公演のスペシャルゲストとして登場した 7 人組グループ BTOB 。彼らが何と再びLIVE ARCHの舞台に帰ってくることとなった。

 

「皆さんはBTOBの思い出です!」

そう締めくくった前回の公演は、日本初の単独ライブだったにも関わらず、チケットが抽選となる争奪戦で大人気ぶりを見せつけたが、今回は『LIVE ARCH SPECIAL!!“ENCORE THE BTOB”』と題し、会場を Zepp ダイバーシティ東京へとスケールアップ。

 

にも関わらず、会場はまたもや満席。必ずまた戻ってくるよと言い残してから約3ヶ月。約束を果たし、再び日本のステージに戻って来た彼らに会うべく、日本のメロディー(BTOBのファンベース)たちが会場に集まった。

 

 

会場が暗くなると、「Are you ready?」の音声とテクノビート、オープニングムービーが流れ、会場のテンションは一気にヒートアップした。

 

 

早速始まったBTOBのライブ。1曲目はこの夏に韓国でリリースし人気を博した「Thriller」。個性的な振り付けと、ボーカルラインの奇麗で伸びる声、イルフン、ミニョクの力強いラップが映える曲だ。緑の照明がつくと共に舞台に登場したメンバーたち。1曲目から会場のテンションはヒートアップし、青いペンライトを振りながら熱狂した。

 


 

 

続いて披露されたのは、「その唇を奪った(クイプスルペソッソ)」。チャンソプの細く奇麗な声でのバラード風の歌いだしから始まる曲で、走るような仕草の独特な振り付けが印象的なダンスナンバーだ。3曲目の「Insane(秘密)」は感性的なピアノラインに雄大壮厳なストリングと洗練されたメロディーが印象的な曲で、曲の後半部に行くほど追い込む編曲には引き込まれるものがある。ミニョクのソロダンスの後、ウングァンはハートを飛ばして客席に愛嬌を振りまき、イルフンはセリフパートの後に投げキス。会場には悲鳴にも似た歓声が上がった。終盤のウングァンとヒョンシクのボーカルパートは鳥肌がたつ程素敵で、会場でもペンライトを振るのを忘れてうっとり聴き入っている様子が見受けられた。

 

3曲を一気に披露し、そのままMCタイムに突入いsたのだが、今回のイベントではBTOB自身がMCを勤めた。何とメンバー全員が全て日本語で進行!特にイルフンとソンジェは日本語でペラペラと話しており、前回の来日からたったの3ヶ月でまたここまで上達したのかと感動した。それだけ日本ライブへの想いが強かったのだろう。

 

 

ウングァン:久しぶりに来ましたー!こんなに大きいステージでまたみなさんに会えてすごく嬉しいです!まず1人ずつ自己紹介をして挨拶しましょう!私はBTOBのリーダー、ソ・ウングァンです!

ソンジェ:変態です。

イルフン:本当に変態です。

ウングァン:皆さん!グァンちゃんを知ってますか?グァンちゃん!

会場:グァンちゃん!

ウングァン:グァンちゃん!

会場:グァンちゃん!

イルフン、ソンジェ、ミニョク:グンちゃん!

ウングァン:グンちゃんではないですよ!(笑)はい、次!

 

プニエル:(カンペを見ながら)こんばんはー。BTOBのプニエルです!久しぶりに会って本当に嬉しいです!

 

ヒョンシク:こんばんはー!BTOBの中で一番日本の女の子達を愛してる、ヒョンシクだよ!♡

 

ミニョク:私はBTOBで一番可愛くて(かわいいポーズをとる)、セクシーで(ウェーブをする)、かっこいいミニョクです〜(笑)。本当に会いたかったです!あ!(会場を指差し)さっき見た人だ!あ、こっちも!あ、あっちも!(ヒョンシクを指差して)こっちも(笑)たくさんいるよ〜!

 

イルフン:こんばんはー、イルフンです。(指でバンバンとファンを撃つ仕草をする)

 

ソンジェ:私はBTOBの中で、一番

ミニョク:変態

ソンジェ:変態で(笑)、一番最高で、一番静かな人ですー♩

メンバー:嘘つき!!!!

 

チャンソプ:こんばんはー!私はチャンソプでーす!会場の前に置いてあるガンダムを初めて見たんですけど、小さい頃からガンダムが大好きで、一回見たかったんです!!!!!(渋い声で)私は、本当にガンダムオタクですから。

 

 

イルフン:皆さん、クリスマスは楽しく過ごしましたか?チャンソプちゃんは何をしましたか?

チャンソプ:俺は、家族と一緒に過ごしました!

イルフン:家族ってメロディーですか??

チャンソプ:そうです!!!(笑)私は本当に嬉しいです。富士山を初めて見ました!!

イルフン:ミニョクさんは?

ミニョク:私は練習をしてました。皆さんを想いながら♡

 

ソンジェ:実は最近韓国のいろんなところでラブコールがあったんですけど、でも、それを全部断って皆さんに会うためにここに来ました!2部もやっぱり日本のお姫様たちがたくさんいますねー!!!ねー、ヒョンシク先輩!!!!

ヒョンシク:みんな、寒いのに来てくれて本当にありがとうーーーーー!!!!!!

メンバー:ありがとうございまーーーーーーーーす。(深々と頭を下げる)

ヒョンシク:この前韓国でBTOBのファンミーティングがありましたけど、韓国のファンだけでなく、日本の皆さんにも僕たちのステージをお見せしたくて、ここに来たんですよ!!

 

ウングァン:では、今から、日本のかわいいお姫様達の為に、歌を歌って(ちょっと忘れる)

イルフン:いきましょうかーーー!!

ウングァン:いきましょうかーーーーーーーー!!!!

 

 

次に披露されたのは今年の4月に韓国でリリースされた「2nd Confession」。おしゃれな曲やかっこいいイメージの曲が多いBTOBには珍しい、可愛らしい愛嬌たっぷりの1曲だ。ノリのよいビートにかわいい歌詞と愛嬌溢れる振り付けが魅力的で、会場中が優しい微笑みに溢れる。始まりのミニョクのセリフ、「과연 그녀가 제 맘을 받아줄까요?(果たして彼女が僕の気持ちを受け取ってくれるでしょうか?)」に対してファンたちは「いぇーーーーー!」と声援で答えると、メンバーたちの顔にも優しい微笑みが溢れた。

 

 

さて、ダンスナンバーが続いた後はバラードタイムにうつる。

 

BTOBの魅力の一つはボーカルラインだ。7人中4人のボーカル組の歌唱力がずば抜けており、あのハーモニーは本当に鳥肌ものだ。ダンスナンバーも多いがこういったバラードでしっかりと聴かせることが出来るのは、他のグループと比べても強みと言えるだろう。


 

5曲目は「星(ピョル)」。スクリーンにはメンバーがセピア色に映し出され、雰囲気のある演出。ダンスナンバーも良いがこういった曲をちゃんと聞かせられるのも彼らのいいところ。6曲目はバラードから一点、ソウルフルでおしゃれなサウンドが特徴的な「クリスタルのように」。ダウンのリズムをとりながら各々楽しそうに歌うメンバーたち。手を、ペンライトを上下に振りながら、一気に会場中には一体感が生まれた。

そのソウルフルなノリを維持したまま次に披露されたのは「MyGirl」。チャンソプの奇麗で澄んだ歌い出しから始まり、みんなは手を振ったり投げキスをしたり、楽しいパフォーマンスが繰り広げられる。最後のボーカルライン4人のハーモニーではテンションが絶頂に!会場中がヒートアップした。

ウングァン:BTOB自慢のロマンティックな曲を歌ってみましたが、よかったですか〜?Thrillerと2nd confessionは私の考えでは今年一番アツかった曲です!

イルフン:あ、雑誌、haru*hanaとHanako、見た人いますか?何人か俺らのかっこよさに息が詰まって、ここに来れなかったらしいですよ〜。悲しい。

ソンジェ:あ、あと今回CUBEのアーティスト全員で歌った、クリスマスの曲聴いてみましたか?何人かは聴きすぎて、耳が麻痺されたと聴きました。私が本当かどうかテストしてみます。(口パクで何かを言っている仕草)あーやっぱり耳が聞こえないみたいですね(笑)。

ミニョク:そういえばRainさんの全国ツアーコンサートがあるって聴いたんですが、そこに行った中で何人か溢れて・・・

プニエル:やめろ!(笑)

ミニョク:わかったわかった(笑)。僕らBTOBも全国ツアーコンサートしてみたいですね。新幹線も乗ってみたいし。

ヒョンシク:あ、そうだそうだ!Rainさんが新しいアルバムでカムバックしますよね!歌を聴いてみたらすごくすばらしかったです。BTOBも今、新しいアルバムを準備してます♩すごくいいので、楽しみにして下さーーい♩

ウングァン:そしたら、またみんな、テンションあげて、遊ぶ準備できたーー??いくぞーーーー!!


 

 

ウングァンの「いくぞー!」のかけ声でケツメイシの「サクラ」のイントロがかかると会場からは大きなっ歓声があがる。今回も日本語の歌をたくさん用意していたBTOB。その1曲目、「サクラ」はミニョク、イルフン、プニエルのラップライン3人で披露された。日本語のラップも堪能にこなす3人。ヒュルリラ〜のところでは簡単な振り付けを3人で披露し、最後のサビはみんなで飛び跳ねて会場中もテンションは最高潮に!

 

そこから雰囲気は一転、次はボーカルラインの4人、ウングァン、チャンソプ、ヒョンシク、ソンジェが衣装を変えて舞台に登場。EXILEの「ただ...逢いたくて」を披露した。1番ではみんなうっとり聴き入ってしまい、ペンライトを振るのも忘れていた模様。2番でパラパラとペンライトが上がり始め、終わった後はみんなその歌唱力に心から拍手をした。

 

続いて、BTOB自身の曲、「When I Was Your Man」と「U&I」が披露された。イルフンとミニョクのラップはまるでHIPHOPグループのようでグルーヴ感と力強さに聴き入ってしまう。客席に手を振ったり、コミュニケーションをとりながら楽しい舞台が披露された。


 

イルフン:皆さん、ロマンチックなだったでしょ?とろけちゃうかもねー(笑)。えっと皆さん、年末だからいろんなイベントも多いだろうし、忙しいだろうし、しかも今日平日なのに、わざわざ時間を出して下さいまして、本当にありがとうございます!!今日こうやって皆さんと一緒に過ごせて、僕らの心までとろけちゃいますね!本当に!皆さん今年どうでした?幸せでしたか?

会場:いぇーーーーー!!

イルフン:なぜ?

ソンジェ:あー私がイケメンだから?(笑)

イルフン:僕らは今年どこにいてもいつも皆さんと一緒にいると思ったら、本当に今年一年がとっても幸せでした。また、来年も皆さんと一緒にずっと幸せでいたいです!いたいですか?

会場:いぇーーーー!!

ソンジェ:私たち日本語上手だよ。一生懸命勉強しました。これからも日本語一生懸命勉強するつもりです。

ウングァン:皆さんと一緒にいる今も、すごくうれしくて幸せです!!本当に幸せです!!(最高の笑顔)この幸せを胸に抱いて、次の曲、いきましょうか!!

 

ウングァンが「準備!」と言いかけたところでイントロがかかり、笑いが起きる会場。次の曲は東方神起の「忘れないで」をウングァン、ミニョク、チャンソプ、ヒョンシク、ソンジェの5人で披露。ウングァンの高音パート、チャンソプの高音でのフェイクが本当に鳥肌もので最後のソンジェとヒョンシクのハーモニーがとても奇麗。会場はまたうっとりと聴き入る体制。

続いて嵐の「Pika☆☆nchi」ではイントロで天井から金・銀のテープが振って来て会場には歓声が起きる。イルフンとプニエルも合流。プニエルはビデオカメラをまわしながら合流し、メンバー達や客席を撮影しながらパフォーマンスを披露した。バラード続きからのノリのいい曲で会場は熱狂し、ペンライトを振りながらジャンプジャンプ!!

 

虹色の照明に切り替わり、会場のノリはそのままに次はV6の「Fell your breeze」。客席から舞台に投げ入れられた帽子やぬいぐるみ等のプレゼントを各自身につけ、楽しくパフォーマンスを披露。ウングァンの「1、2、3、4!」のかけ声で会場中全員でジャンプジャンプ!!一体感が生まれ、さらにヒートアップ。

 

 

ソンジェ:どうでしたか??今回も僕たちが日本の歌を用意していました。東方神起は俺のあこがれだったので、一回歌ってみたかったので、歌ってみてよかったですか??どうでしたか??

会場:よかったーー!!

ミニョク:東方神起だけじゃなくて、V6や嵐、EXILE、ケツメイシも大好きなグループで、歌もよく聴いていたので歌ってみましたよ。みんな聴いてて癒されましたかな??

ソンジェ:私はSMAPも好きです。香取慎吾くん、大好き。

ヒョンシク:こないだ来たときにも、すごく感動しましたが、今日もやっぱり感動ですね!俺は今、とっても幸せだもん!!

ソンジェ:わたしもん!

チャンソプ:わたしたちもん!

イルフン:ぼくもん!

ソンジェ:名残惜しいですが、もうそろそろ終わりの時間ですね〜〜。でも僕たちは日本がだーいすきです!日本のお姫様たちにまた会いに来ますよ!

チャンソプ:私はガンダムも愛してる。

ソンジェ:じゃ、最後まであそびましょ!楽しんで下さい!!

 

 

「BTOB back again」ジャンプ!!ジャンプ!!の音声が流れ、韓国でも人気のBTOBを代表する一曲「WOW」のステージが始まると会場中から歓声がおきる。韓国でも大ヒットしたアップテンポのダンス曲で、90年代風の曲調にニュージャックスイングとロックテイストが融合された曲だ。BTOBメンバーも特にお気に入りのこの曲。後ろのスクリーンには残像風のムービーが流れ、一層雰囲気のある演出。ヒョンシクの「머리부터 발끝까지(モリブットパルクッカジ)〜」のパートは会場のみんなで一緒にシャウト!名曲に大盛り上がり、テンションは最高潮を向かえた。

最後は「I Don’t Know Anything But Love」。ソウル系のかっこいい振り付けに、「난몰라(ナンモルラ)」で手を振る振り付けが特徴。

 

曲が終わると「BTOB!BTOB!」のコールが巻き起こり、「終わったと思っただろ!」という声が聞こえるとアンコールの舞台へ。アンコールは「CATCH ME」。アップテンポで盛り上がる一曲で、会場はほぼ完全に一体化。

 

完全に舞台が終わったと思ったが、「アンコールステージまで終わりましたが、まだ行きたくない!どんな曲が聴きたい?」というイルフンの一声でアンコール2曲目として「2nd Confession」が再び披露され、大盛り上がりとなったイベントは終了した。

 

イルフン:満足出来ました!ありがとうございます!

ソンジェ:来年もBTOBを愛して下さい!

ウングァン:2階席も愛してるー!

ミニョク:サランへ!(腹筋を見せて去って行く)

 

 

2012年にデビューしたK-POPアイドルたちの中でも、特に人気と注目度の高いBTOB。日本デビューをしていない彼らだが、10月の初単独イベントで圧倒的な人気と存在感を証明し、またこの場へ戻って来た彼ら。

全て日本語で行われたMCに、日本語曲の準備等、本当に日本のファンのために一生懸命に準備してきたことが伺える。

 

メンバーのずば抜けた歌唱力、ラップの実力はもちろんのこと、ソウルテイストの曲や90年代のニュージャックスウィング等、今のK-POPシーンやアイドルグループには珍しいジャンルを自分たちのものにし、しっかりと聴かせることが出来るのがBTOBの魅力だ。準備中であるという新しいアルバムにも期待がかかる。2014年は韓国だけでなく、また日本にも活躍の場を広げてほしい。

 

そして、アーティスト、ファン、関係者の想いをいろんな形で繋ぐ架け橋の存在となっているLIVE ARCHだが、アンコールスペシャルという形で、BTOBと日本のメロディとの「再開」の架け橋となった。2014年も引き続きたくさんの人たちの想いを繋いで行ってほしいと思う。

 

文/Kyuyon Kim