韓国No.1 イケメンバンド“Ledapple”。

2013年7月31日、日本公式デビューを果たし、同年12月25日にはクリスマスに新曲『GREATEST WORLD』を発売、各種音楽チャートで好成績を残した。

そんな彼らの、日本デビュー後、初の単独ライブが1月31日(金)、SHIBUYA-AXにて開催された。

 

伝説的グループのレッド・ツェッペリンと、新鮮な林檎のように新しい音楽を表す意味で名付けられた“Ledapple”は、ツインボーカルのハンビョルとギュミン、ギターのヨンジュン、ベースのグァンヨン、ドラムのヒョソクの5人で構成。歌って踊るパフォーマンス・バンドとして注目を集めている。

 

会場が暗くなり、Introのサウンドが鳴り響く。去年、韓国でリリースしたヒット曲『Bad boys』のイントロが始まると、会場の期待感は一気に高まる。そして歓声の中、メンバーが登場。色のついた照明で、メンバーの様子はぼんやりとしか見えないが、全員が真っ白な細身のスーツを来て、高身長とスタイルの良さが際立っていた。ボーカルラインの振り付けの他、楽器担当のソロ演奏もいつも以上に安定。メンバーたちも登場から既に楽しそうなのが伝わってくる。

次の曲は日本オリジナル楽曲である『ギミ・君・LOVE』。T-ARAやOrange Caramelなどの曲を手がけるチョ・ヨンスが作曲を担当した、ポップなダンス曲だ。ここでやっとライトが明るくなり、メンバー全員が赤髪であることに気づく。きれいな赤い髪と白いスーツがとても素敵にマッチしていて、観客たちもそのビジュアルに魅了される。

 

既に熱気に包まている中、いつもの挨拶、「イケメンバンド、Ledappleでーす!」で更に歓声が鳴り響く。

 

ヨンジュン:リーダーとギターのヨンジュンでーす!

ギュミン:僕は誰ですかー!?

観客:ギュミーン!

ギュミン:ありがとうございまーす!

ヒョソク:ぼくはーぼくはーーヒョソクでーす!!

ハンビョル:ハンビョルです!宜しくお願いします!

グァンヨン:ベース担当のグァンヨンです!

 

ドラム、ベース、ギターのサウンドでトークは更に盛り上がる。このサウンド使いが上手いのもLedappleの特徴かもしれない。ハンビョルのかすれた声のMCにファンは歓声で答える。

 

 

ハンビョル:曲をたくさん聴いて頂いてありがとうございます!みんな一緒になって素敵な公演にしましょう!準備はいいですかーーーー????!!!行きましょうーーーーーー!!!!

 



続いては『Sadness』。韓国でリリースされた楽曲は、ファンのかけ声もポイント。かけ声で応援してファンたちも盛り上がる、メンバーにも応援がわかりやすく伝わる。日本のファンたちだがきちんと韓国の曲も聴いてかけ声を覚えて来ていることに感動した。かけ声の中、花道の真ん前までボーカルの二人が出て来て、近づくメンバーに観客は熱狂した。

 

続いてグリーンの照明に照らされ、『Dash』を披露。ちょっと寂しいメロディにノリの良いサウンド、赤いペンライトを振りながらノル観客。この曲もやはりかけ声が飛び交う。ハンビョルが「聞こえません!!!!」と煽るとファンのかけ声はより一層大きく会場中に響いた。

 

ギュミン:楽しみましょーーーー!!!!

 

 

続いてギター、ベースのソロを挟み、安定のドラムソロまでを披露すると会場は一体化し熱狂度はさらに増した。

 

すると一転、雰囲気が変わり、ギュミンが奏でるキーボードの音からバラードへ移行。『いま、僕の名前を呼んで』と『帰りたくなったよ』を立て続けに披露。ハンビョルの感情のこもったかすれた高音に、会場中、ペンライトをあげるのも忘れて釘付けに。思わず聴き入ってしまう、人を引きつける歌声に全員がうっとり。悲しい歌声に思わず感情移入して胸がアツくなっているファンも多数。歌が終わると、少し間をあけて、パラパラと拍手が起こり始める。本当にみんな、この歌声に引き寄せられてしまっていた。

ここまできちんと歌を“聴かせる”ことが出来るのもLedappleの魅力の一つだと思う。

 

ギュミンがキーボードでバックミュージックを奏で、ハンビョルが再びマイクを持ってMCをするのだが、「この曲を歌うと、感情が混み上がってきます。皆さんいかがでしたか?」と胸に手を当てながら問いかけると、会場からは大きな拍手が起こった。

ハンビョルは続けて「先週またLedappleが韓国でバラード曲を公開しましたが、韓国では結構売れると思います。」と自信満々な発言をすると、会場には笑いが起きる。(笑)

 

続いて『二人といないアホ』を披露。ハンビョルはかけていたサングラスをとり、やっと素顔を披露した。ハンビョルの凄まじい高音と、かすれたささやくような声が本当に素敵に際立つ一曲だ。

 

歌い終えると「ギュミンさんから皆さんにプレゼントがあります。」と言い残し、ハンビョルは舞台袖にはけていく。そのまま、キーボードの前に座ったギュミンが『僕は君に初恋する』を歌い出す。ギュミンの甘く、でも芯のある歌声に、会場はまたうっとりと聴き入る。歌の最後は静かにフェードアウトしていき、パラパラと拍手が巻き起こった。

 

そのまま今度は『Let the wind blow』へ。人気曲に会場は熱狂!韓国の曲の場合、やはり大きなかけ声が起こり、さらに熱狂度をあげる。ボーカルだけでなく、楽器を弾くメンバーもみんなで合わせる振り付けが特徴的。2番、3番、最後のサビまで、本当にかけ声がすごかった。

 

ヨンジュンがベースでバックサウンドを奏で始めると、今度はグァンヨンが流暢な日本語で話し出す。

「僕たちが日本でデビューして、各地をまわりながら皆さんに出会って、本当にいろんなことがありました。一生忘れられない大事な思い出をつくって下さって、心から感謝します。皆さんの愛情、たっぷりの応援のおかげで、僕たちチャートの中でも期待以上の成績を残すことが出来ました。でも今の状況に満足しないで、もっと成長した私たちをお見せできるように、一生懸命頑張りますので、皆さん、見守っていて下さい。」



話している内容も素敵だが、本当に流暢な日本語で、ファンも感動。

「今回のライブを準備しながら、こんな立派なステージにたつという緊張感と、皆さんとこんなに一緒になれるという期待感で、メンバーみんな、あまり眠れませんでした。だから皆さん、僕たちと最後まで一緒にいてくれますか?」

さらにグァンヨンがさらに続ける。

「僕たち、この日本をスタート地点に、ワールドツアーが始まるので、皆さんたくさんの応援宜しくお願いします。皆さんがいるからこそ、僕たちLedappleが存在します。いつもありがとうございます、そして愛してます!!!」

 

続いて『Fly High』、『Wish』が続けて披露された。『Wish』ではボーカルではなくベースのグァンヨンが歌い出し、会場中が悲鳴をあげる。続いて後ろでドラムをたたいていたヒョソクが前に出て来てマイクの前に立つと会場には悲鳴のような歓声があがった。そのまま5人で花道の前まで出て来て、ステージに腰をかける形で歌を披露。ギターのヨンジュンも照れながら歌を披露すると、その照れている様子に「かわいい!」という声も。ハートをつくって飛ばしたり、ヒョソクがハンビョルの肩にもたれかかって愛嬌を見せたり、ラップでも大盛り上がり。



 

 

会場の熱気が冷めやらぬまま、ハンビョルがマイクをとり、重大発表!

「皆さん、今日からワールドツアーが始まりました。そこでワールドツアー記念アルバムを発売します!ミュージックビデオには各国のツアーの風景が入るのですが、今日の日本公演は最初の公演だから、皆さんと一緒にミュージックビデオを撮ります!!」

 

ということで、ミュージックビデオにおさめる風景撮影をすることに。会場のファンは大盛り上がり。グァンヨンとギュミンがダンスの振り付けを会場のファンに伝授し、みんなで楽しく振り付けを合わせる。ファンとアーティストが一体となる、お互いにとってとても素敵なイベントとなった。



 

楽しいイベントを経て再度コンサートに戻る。『Party Intro』に合わせてボーカル二人が花道まで広く使ってダンスを披露し会場を盛り上げる。再び会場にアツい空気が流れ込むと『Yeah』、『Younghee』、『Run to you』と、最高のノリのいい3曲を立て続けに披露。みんなで飛び跳ねながら盛り上がり、一気に会場の熱気は最高潮に達した。

 

ハンビョルが「盛り上がって行きましょう!」と叫びながら、ハンビョルとギュミンが花道の前まで出てくる。

ギュミンが「ここから右がハンビョルのチーム、左はぼくのチームです!」とチーム分けをし、どのチームの声がもっと大きいかのゲームが始まった。

 

みんながよく知っている『希望の唄』に合わせて行われたこのゲーム。ハンビョルのチームは「あなたがいて」を熱唱し、ギュミンのチームが「あなたといて」を熱唱、どちらのチームの声が大きいかを競うというもの。ハンビョルもギュミンも、ファンたちも大きな声で盛り上がる。中には悲鳴のような、奇声のような声で応援するファンも。

 

「ヒョソク、どちらのチームが大きかった?」とギュミンが問いかけると「ギュミンのチーム。」とヒョソクが答え、ご褒美にということでギュミンが愛嬌を披露。(結局負けたハンビョルもやらされていましたが。笑)

 

ゲームで盛り上がった空気感そのままに『希望の唄』を披露。みんなで腕をあげて、飛び跳ねながら会場は熱狂した。最後、12月に公開された『Greatest World』を披露し、会場中が飛び跳ねながら一体化した。ドラムを何度も何度もたたいて、曲は終了!



 

 

まだ余韻が残る会場に再びメンバーが登場し、アンコール曲は『Someone met by chance』『Time is up』『I’ll be there for me』の3曲を披露。『I’ll be there for me』ではギュミンがまたキーボードを弾く。ファンは自然と何かにつられるかのようにペンライトを振り始める。最後の1曲にふさわしい、落ち着いた1曲。ハンビョルのかすれた甘い高音にやさしいキーボードの音色、雰囲気を盛り上げるギターとベース、雰囲気を更に盛り上げる安定したドラムのサウンドが映える曲で、最後の最後まで5人で観客を魅了した。

 

 



 

ハンビョル:今日は本当に最高です、ありがとうございます。Ledapple応援してくださいね。

グァンヨン:皆さん本当にありがとうございます!僕たちはいつもいつまでも皆さんのために演奏します!

全員:イケメンバンド Ledappleでした!

 

 

 

『Greatest World』の曲が流れ始め、メンバーは最後まで何度も手を振ったり、頭を下げながらステージを後にした。

 

ワールドツアーの第1弾となった今回のライブ。Ledappleにとっても、ファンにとっても、忘れることのできない大切な思い出となる1日となったのではないだろうか。

 

彼らのパフォーマンスを見て思うのが、日本に根付いているバンド文化、そして昨今で大きなブームとなっていたK-POP、その双方における第2時代を築いて行けるのが、彼らのようなグループなのではないかと思っている。Ledappleは、彼ら自身がロックを好んで聞いているのか、カバー曲の選曲センスもとてもよく、パフォーマンスレベルも高い。少しでも興味があったら是非彼らのライブに足を運んでみてほしい。きっと楽しめる。そう思えるグループだ。ワールドツアーを通じてまた更に成長を遂げると思われる彼らに、期待が高まる。

 

文/Kyuyon Kim(Twitter:@carnival1022)