【泣く男】の魅力&泣き男子事情を涙ソムリエが分析!




『アジョシ』のイ・ジョンボム監督の最新作『泣く男』(公開中)。初日にはアクション映画好きと見られる男性客を中心に、主演のチャン・ドンゴンファンの女性、そしてカップルまで幅広い世代が劇場に集まり、その多くが今作の見どころの一つであるリアルで迫力あるアクションを絶賛している。



しかし、アクション以外にも、たった一人で全てを背負った主人公ゴンがある場所で人知れず慟哭する姿にグッと来たという人たちが続出している。
一昔前までは男が人前で泣くのはカッコ悪いとされていた。「男の子なんだから泣かないの!」と母親に叱られた経験を持つ男子は少なくないはずだ。しかし時代は変わり、様々な苦難や重圧を乗り越えた男が思わず涙する姿は私たちに感動を与える。


「涙活」でお馴染みの涙ソムリエ・嵯峨崇司氏は、現代の泣き男子事情をこう分析する。
「現在は我慢することや強がることが美徳とされていた昔とは違い、素直になることが本当の男らしさ、弱さを認めることが真の強さなのだ、と気付いた時代なのだと思います。
そしてもう一つ、涙を見せるということは、それが愛する人であれ憧れの人であれ、その人の心に触れられる絶好の機会なのだと思います。例えば『鬼の目にも涙』という言葉がありますが、今まで怖いと思っていた人がふと涙を見せると、それだけで少し距離が近くなったように感じてしまうものです。


『泣く男』では、感情や存在を否定されても耐え続ける一見強面な殺し屋ゴンが一粒の涙を流すところに、見ている者はカタルシスを感じ、グッとくるのではないでしょうか。感動して泣く涙は人間にしか備わっていない機能だそうです。だから涙は神様が与えてくれた贈り物だと私は考えます。貴方はゴンの泣く姿に何を思うでしょうか」
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『泣く男』
2014年10月18日より新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国にて
配給:CJ Entertainment Japan
公式HP:http://nakuotoko.jp/
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