【永遠の命を生きる「トッケビ(鬼)」が、絡まった愛の結び目を解く!】

 

間違いなく2018年の韓国ドラマの中で、最高峰の作品です。キャスト、ストーリー、OST、どれを取っても、心のどこかに残るであろう秀作。ファンタジーと一口では言えない重厚なドラマなのに、観ている間中、ほっこりとあったかい気持ちが消えない、正に憎めない「トッケビ(鬼)」なのです。

 

【あらすじ】

高麗時代の英雄キム・シンは、国民からの信頼の厚さ故、王の嫉妬を受け、逆賊として処刑される。しかし神により「永遠の生」を定められ、「トッケビ(鬼)」として生きることに。、”トッケビの花嫁”だけが彼を不老不死から解放できるのだ。

ある日、シンは女子高生ウンタクと出会う。幼少の頃から「霊」を観るウンタクは、シンがトッケビと気づき、自分が”花嫁”だと主張。彼女は母を亡き後身を寄せた叔母一家から、冷たく扱われていた。

一方、シンの家臣の子孫であるユ・ドクファにより、シンの家に、なんと死神が住むことに。そこへ叔母宅から追い出されたウンタクまでもが押しかけてきて、賑やかな同居生活が始まる。

 

【出演者情報】

キム・シン(高句麗時代の武将。不死のトッケビとして生きる)=コン・ユ

ウンタク(自称”トッケビの花嫁”。幼少時から死んだ人が見える) =キム・ゴウン

死神 (偶然シンの家に住むことに。前世の記憶を失くしている。)= イ・ドンウク

サニー (ウンタクがバイトをするチキン店の店長。死神が恋をする)= ユ・インナ

ユ・ドクファ(代々シンの家臣の家系を継ぐ若者)= ユク・ソンジュ

 

【縁を繋ぐ時間が愛しい、時空を超えるトッケビとしての生



「トッケビ」は、「縁」が繋がって「時間」が出来ていく物語です。

登場人物たちは皆、過去の縁でつながっており、それぞれに深い愛情と憎しみがあります。永遠の命をトッケビとして生きるシンは、親しい人の死を繰り返し経験し、その度に取り残される孤独と悲しみに耐え続けています。その彼の運命が変えるために集まってくるウンタクや死神も、それぞれに過去の重荷を背負っている。のに、日々の生活で彼らが見せるケミストリーが、非常にコミカルで楽しいのです。

これは脚本家、キム・ウンスクのなせる業ですが、コン・ユをはじめ、イ・ドンウクやユク・ソンジュのコメディ・センスが抜群で、アドリブもありのチーム・ワークの良さがドラマの質を上げています。

彼らとの温かいケミストリーや、ウンタクとシンのゆるがない愛情が、「トッケビ」の生きる意味を変えていく感じがして、最終的には繋がるすべての「縁」が美しく、それまでの彼らが超えてきた時空ごと、愛しくなるのです。

 

 

【新しいドラマを生んだ、死神とサニーの愛。】

このドラマのもう一つの見どころは、死神とサニーの恋です。

死して死神になった人間は前世の記憶がありません。しかし、サニーに出会った瞬間、死神は恋してしまいます。実は、過去では悲恋に終わった二人の恋が、再び結ばれていくのですが、この過程が本当に綺麗。

演じるイ・ドンウクとユ・インナも正に美男美女。どんなシーンを演じていても美しいのです。ギャップも楽しい二人の演技力に本編を忘れてしまいそう。

 

【「時間がみつからない」人、探している暇があったら観てほしい】

よく「時間は自分で作り出すものだ」という人がいます。それも正論ですが、実は私たちは、「自分が使うべき時間」を産まれた時から持っているのです。

忙しくても、暇でも、時は刻々と過ぎていき、私たちは年齢を重ねていきます。だからこそ人生は愛しく、無駄なものなのです。

「トッケビ」は、私たちの持っている時空も超えてくれる、頼もしいドラマなのです。

 

 

韓国ドラマ「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」
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