最後に明かされるポン・ジュノの企てとは 「パラサイト 半地下の家族」

Written by : 相田冬二
ナ・ホンジンの「哭声/コクソン」。イ・チャンドンの「バーニング 劇場版」。そしてポン・ジュノの「パラサイト 半地下の家族」。ここ数年で韓国映画は世界映画の水準を信じがたいほどのレベルにまで引き上げた。「パラサイト」がカンヌ・パルム・ドールに輝いたのはその象徴的なトピックにすぎない。それよりも映画史に名を残すであろうこの3作がすべて同じ撮影監督によるものであることは記憶しておいたほうがいい。神はカメラに宿る。ホン・ギョンピョ。クリストファー・ドイルの許で修行を積んだこの男は日本の撮り手にたとえるなら芦澤明子の揺るぎなさと近藤龍人の柔軟性を併せ持つ。つまりカメラマンとしては無敵である。

ホン・ギョンピョのグラフィカルでありながら多方向に解放されている「パラサイト」のカメラワークがわたしたちを連れていくのは痛快無比な世界だ。映画はいくら面白くても一向に構わない。否。映画における面白さは無限だ。無邪気にそう断言してしまいたくなるほど本作の面白さは屹立している。好奇心を刺激するという柔なレベルではなく純粋に視覚として快楽が保証されており際限のない怒濤の連打は欲する暇さえ与えず眼差しをめくるめく渦の中に放り込む。

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映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト
第72回カンヌ国際映画祭<最高賞>パルムドール受賞!世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノ監督×名優ソン・ガンホ。“ネタバレ厳禁!”100%予測できない展開に全ての感情が揺さぶられる、超一級エンターテインメント作品!
www.parasite-mv.jp

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台北暮色 2017年第18回東京フィルメックス上映作品(上映時邦題「ジョニーは行方不明」)。ホウ・シャオシェン(侯孝賢)とエドワード・ヤン(楊德昌)、名匠ふたりを継ぐ女性監督ホアン・シー(黃熙)の美しい第1作。
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映画「慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ」 —「キムチを売る女」「春の夢」「群山」など世界の映画祭で注目を集めてきたチャン・リュルが、これまでと違う次元に入ったターニングポイントとなる一作。
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台北と、台東。美しい光の映像美に、魅了される。あまりにも切ない、兄と妹、男と女、その物語。
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