「光化門恋歌」大物K-POPスターキャスティングの噂も…〜K-ミュージカル日記
2004年のドラマ「冬のソナタ」から始まった韓流ブーム。韓国で放送されたドラマの殆ど全てが日本に輸入され、K-POPが日本のオリコンチャートを賑わすことも違和感なく受け入れられている昨今。次にやってくるのは、間違いなく韓国ミュージカルブームです!と言い切らせて頂きます!
元来、韓国人が歌唱力に優れているのはご承知の通り。それに加え、複数大学の演劇学科がミュージカル俳優、舞台俳優を輩出すべく、エリート教育を施している韓国。ミュージカルと言えば、劇団四季…くらいしか思い浮かばない日本の観客が想像を絶する高度なパフォーマンスが、夜な夜な、あちらこちらの劇場で繰り広げられております。
「今日は何のミュージカルを観ようかな~」という贅沢な悩みを楽しむことができるのも韓国ライフの醍醐味。
そんな数ある魅力的な公演から、今宵は「光化門恋歌」をチョイス致しました!
「光化門恋歌」は故イ・ヨンフン作曲による、国民的歌手イ・ムンセの名曲。イ・ヨンフンはこの楽曲をモチーフとしたミュージカルを制作することが夢でしたが、叶わぬまま2008年にこの世を去りました。
誰もが経験したことのある初恋の痛み、友情、そして若かりし頃の思い出が語られるこのミュージカル。
韓国の観客には耳馴染みのあるイ・ムンセの名曲に彩られ、まさに韓国版「演歌の花道」とも呼ぶべき王道のストーリーが幅広い観客層の支持を受け、今回は3回目の再演。客席も老若男女、家族連れから、会社の上司に連れて来られたと思しき部下たち、友人同士からカップルまで多種多彩なグループで埋まっていました。
主演の作曲家サンフンを演じるダブルキャストは、「バラードの王子」と呼ばれ、90年代~2000年始めにかけて一世を風靡したチョ・ソンモ。そしてMBC「私は歌手だ」で再ブレイクしたユン・ドヒョン。
甘く切なく歌い上げるチョ・ソンモか?はたまたパワフルな歌声が魅力のロッカー、ユン・ドヒョンか?迷った末にチョ・ソンモの出演回を鑑賞。ミュージックビデオに錚々たる韓流スターたちを出演させ、韓国で一時代を築いた彼の生歌を聞いてみたかったんですね~。
多くのヒット曲を持つ作曲家サンフンのもとにジヨンという青年が訪ねて来ます。彼はサンフンの往年のヒット曲を使ってコンサートを開きたいというのです。しかし、ジヨンが語ったコンサートのストーリーには、サンフンだけが知っている悲しい愛の物語が描かれていて…というのが、ミュージカルのあらすじ。
チョ・ソンモの真骨頂である切ないバラードと、ミュージックビデオで見せた悲しい内面の演技を期待していたのですが、元々ミュージカル俳優ではない彼の演技や歌唱法には、多少物足りなさを感じてしまいました。別の回を観た友人によると、イ・ムンセの楽曲にはチョ・ソンモよりユン・ドヒョンの声が断然合っているとのこと。
同じ演目でも俳優によって全くカラーの違う舞台になる…それが生モノであるミュージカルの魅力なんですね~。ダブルキャスト、トリプルキャストの場合は、それぞれの舞台を観て、比較するのも楽しみの一つなわけです。
さて、本公演で主役のチョ・ソンモから女性を奪うというおいしい役どころを演じていた若手俳優キム・ムヨル。「一梅枝~イルジメ~」「最終兵器弓」など、ドラマ・映画でも活躍している期待株だったのですが、なんと今、兵役逃れ問題が浮上、韓国中に波紋が広がっています。次世代スターとして日本進出も目前だったのに…。この先の行方を見守りたいところです。
2012年11月に日本でも公演される予定の本作。チョ・ソンモとユン・ドヒョンが演じた作曲家サンフン役には、大物K-POPスターのキャスティングが噂されており、日本でも韓国ミュージカル大ブレイクの予感です!
チェ・ジェウン(左)とユン・ドヒョン(右)
リサ
写真:韓国ミュージカル・ガイド編集部
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