(C) 2012 YOON’S COLOR

 

 

美しく優れた作品のDNAは、新しい作品を生み出した。-


日本で韓流ブームの火付け役となった記念碑的ドラマ『冬のソナタ』 から10 年―。ユン・ソクホ監督と脚本家のオ・スヨンが再びタッグを組んだドラマ『ラブレイン』の小説が早くも登場する。
本作は、アジアで絶大な人気を誇る俳優チャン・グンソクと韓国最高のガールズグループ「少女時代」のユナが、70年代と現代の若者を、 ひとり二役で演じたことも話題となった。

 

ユン・ソクホ監督の情感とオ・スヨン作家が紡ぎだすセリフを文芸作品へと昇華させたのは、小説家の金重明。自らも70年代に青春を送り、ドラマのなかで登場人物たちが歌ったフォークシンガーたちとの交流もあって、青春篇(70年代)の社会背景が生き生きと書き込まれている。現代篇では、娘を持つ親の観察力で、ジュンやハナの日常をみずみずしくリアルに描写する。金重明がユン・ソクホ作品を小説化した『夏の香り』は“ノベライズを超えた芸術作品”と絶賛された。その作家が『ラブレイン』の映像美とセリフに惚れ込み挑んだ作品。言葉で紡がれたもう一つの『ラブレイン』をぜひ味わってみてはいかがだろうか。

 

 

■物語
1979年のソウル。美術学科のイナ(チャン・グンソク)は、同じ大学 の後輩ユニ(ユナ)に「3秒」で心を奪われる。ある雨の夕方、ひとつの傘に ユニを誘い、映画を見に行く約束をとりつける。だが、親友のドンウクもユニ を見初めていたことを知って、身を引こうと決意する……。時を経て 2012年。 フォトグラファーのジュン(チャン・グンソク)のあだ名は「3秒」。女を瞬時に落とすプレイボーイという噂からだ。ジュンは撮影で訪れた北海道でガーデ ナーのハナ(ユナ)に出会う。最初は反発する二人だが次第に惹かれあうよう になる。だが、ジュンの父とハナの母との関係がたちふさがり……。

 

■オ・スヨン(原作)
脚本家。1968年ソウル生まれ。梨花女子大学校哲学科卒業。1993年、KBSの脚本公募に入選し、『詩人のために』でデビュー。 その後、『クァンキ』『イヴのすべて』などの大ヒット作品の脚本を共同執筆。2000年、ユン・ソクホ監督と初めて製作した『秋の童話』は韓国で最高視聴率42%を超える人気となり、アジア中で放映された。2002年、『冬のソナタ』(共同執筆)が日本で韓国ドラマブームを巻き起こす。他の主な作品に『ラブレター』『ウェディング』『スターの恋人』などがある。

 

■金重明(著)
小説家、翻訳家。1956年東京都生まれ。1997年に『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞を受賞し、2005年に『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で第30回歴史文学賞を受賞。小説の著書に『皐の民』(講談社)、『戊辰算学戦記』(朝 日新聞社)、『叛と義と』(新人物往来社)、『悪党の戦』『北天の巨星』(以上、講談社)など。数学の著書に『13歳の娘に語るガ ロアの数学』(岩波書店)、訳書に『宮廷女官 チャングム』(PHP研究所)、『トンイ』『王女の男』(キネマ旬報社)など多数。

 

 


小説 ラブレイン 上・下(オ・スヨン 金重明 著)
キネマ旬報社から10月上旬同時発売
定価:各 1,680 円(税込)
四六判/各 380 頁/ソフトカバー
上巻 ISBN 978-4-87376-405-4/下巻 ISBN 978-4-87376-406-1