韓国や中国には日本と比べて同姓同名の方が多いですよね。
これらの国は日本と比べて姓と名の種類が圧倒的に少なく、一説によると韓国には名字がおよそ300弱しか無いそうですから同姓同名が多いことも頷けます。

 

当然ながら俳優や歌手にも同姓同名というのは良くあることで、お馴染みなところではJYJのキム・ジュンスと2PMのキム・ジュンスがありましたが、2PMのジュンスは昨年キム・ミンジュンに改名。アーティスト活動ではJun. Kを名乗るようになったことから混同はなくなりました。

 

またジャンルが違えばさらに多くて、先のキム・ジュンス改めキム・ミンジュンも実はモデル出身の俳優で同じキム・ミンジュンがいるのですが、フィギュアスケートのキム・ヨナと女優のキム・ヨナ、歌手のイ・ミンウと俳優のイ・ミンウなどなど、その例は枚挙に暇がありません。
特に日本人からすると、これらの名前にはカタカナ表記で接することが圧倒的なので、韓流ファンでも時々混乱するケースがあったりします。

 

先のキム・ジュンスの例などは同じアイドルでもそれぞれが違うグループに所属しているし、キム・ヨナはスケート選手と女優ということでジャンルが違うのでまだ良いにしても、これが同じジャンルどころか同じグループ在籍だったらどうでしょうか?

 

もうお分かりかも知れませんが、その例がタイトルにもある、”二人のキム・ヒョンジュン” – 。今回はこの二人のキム・ヒョンジュンについて、あまり良く知らないという方へ、あらためてご紹介したいと思います。

 

 

- SS501(ダブルエス・ゴーマルイチ) -

 

二人のキム・ヒョンジュンはともにSS501という人気アイドルグループに在籍。他の多くの例と同様に、”キム・ヒョンジュン”をハングルで書くと違う名前であることは一目瞭然なのですが、カタカナ表記では同じとなっているためしばしば誤解が生じます。

 

ファンの方なら間違えることはあり得ませんが、検索サイトの結果でもニュース記事でもごっちゃになって表示されるため、SS501を知らない人は混乱する方も多いようです。ですから、キム・ヒョンジュンにはリダ(SS501のリーダー)とマンネ(末っ子の意)というニックネームをつけて呼ばれ区別がされています。

 

SS501は所属事務所との契約終了後、メンバーそれぞれが他の事務所に移籍。そのためグループとしては現在活動休止中で、二人のキム・ヒョンジュンもそれぞれソロとして活動しています。

 

 

- キム・ヒョンジュン(リダ)-

 

その一人、リダことキム・ヒョンジュンはすでに日本でも大人気。
音楽活動ではオリコンで海外ソロアーティストとしての記録を打ち立て、あのB’zの二人がはじめて楽曲提供したアーティストとしても有名です。かねてよりB’zの大ファンを公言していたリダは、コーラスで稲葉浩志が、ギターで松本孝弘が参加したこの曲『HEAT』でオリコンデイリーチャート1位を獲得。発売からわずか1週間で183,000枚のセールスを記録しました。

 

 


 

 

そんなリダ、日本で人気が爆発したのは実は歌手としてではなく俳優としてでした。それが、2008年のドラマ『花より男子』(韓国版)です。

 

このドラマでユン・ジフ(花沢類)役にキャスティングされたリダは、原作漫画にぴったりなビジュアルと雰囲気が放送前からから話題になり、期待値マックスのままスタートしたそのドラマは韓国はもとより日本でも大ヒットしました。

 

もともと音楽をメインに活動したいと思っていた本人は、この急浮上に複雑な心境だったと後のインタビューなどでは語っていますが、続く2010年にまたも日本の漫画が原作となったドラマ『イタズラなkiss』に出演すると、こちらも原作ファン納得の姿で特に日本でヒットしました。

俳優、そして歌手としても、リダはソロアーティストとしてのポジションを確立した感があります。

 

 


 

 

 

 - キム・ヒョンジュン(マンネ) -

 

一方のもうひとり、最近日本でも人気上昇中なのがマンネことキム・ヒョンジュン。SS501の中で一番年下なのでマンネと呼ばれています。

 

マンネはSS501時代の事務所から移籍後、シングル「My Girl」で2011年3月に韓国ソロデビュー。続く同年4月には日本でもデビューを果たしています。「万能エンターテナー」を自称するだけに、ソロ転向後は、ラジオMC、ドラマOST参加、ミュージカル出演など活動の幅をどんどん広げています。

 

 


 

 

そして2012年1月には初のドラマ『輝ける彼女』で、オレ様スター・カンミン役を演じ俳優としての活動を本格的にスタート。この『輝ける彼女』が好評のうちに終了するとすぐ、2作目である『あなたを愛してます』への出演が決定しました。

 

『あなたを愛してます』でマンネは、ソウル大学出身の天才プログラマーで公益勤務要員のチョン・ミンチェ役を好演。ベテラン演技派俳優達に囲まれてさらに演技の幅を広げた印象があります。

 

ドラマ撮影に臨むにあたって、役になりきるために”キム・ヒョンジュン”を完全に消す努力をしたというマンネ。「キャラクターになりきるため、家でもあまりしゃべらなかったり、人にもなるべく会わないようにしたり。ミンチェのような人間になろうと努めた」と語り、演技者としての意識の高さを見せています。

 

 


 

 

2013年の抱負として「音楽と演技で認められたい」と強調したマンネは、このドラマの後には、名匠キム・キドク監督が制作を手掛ける、映画『俳優は俳優だ』にキャスティングされ、今年の上半期にはいよいよのスクリーンデビューも果たします。

 

ソロアーティストとしての地位を固めつつあるリダと、その後を追ってメキメキと頭角を現しつつあるマンネ。二人のキム・ヒョンジュンからますます目が離せそうもありません。

 

 

 

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