Hwaiting! ユーザー皆さん、こんにちは。

 

これまでたびたび韓国で定着しているインターネットマンガ市場についてお話しさせて頂きましたが、今日はそのインターネットマンガ市場で活躍する韓国のカートゥーンニストをご紹介したいと思います。

 

それは韓国インターネットマンガの第一人者・Kangful（カンプル）です。

 

カンプルは2003年にインターネットマンガ最初の長編物である『純情マンガ』で成功。当時エピソード中心だったインターネットマンガ市場をストーリー中心の長編マンガに流れを変えました。

 

その後発表した『馬鹿』『アパート』が人気を集めて映画や舞台化され、2004年には”今日の私たちマンガ賞”、”大韓民国マンガ大賞”、”読者マンガ大賞”など席巻。2005年には”富川国際マンガ大賞”、2006年”読者マンガ大賞”、さらに2010年には”大韓民国国会大賞”、”今年のマンガ賞”など多数の賞を受賞して韓国インターネットマンガの第一人者と認められるようになりました。

 

カンプルの作品はストーリー立てが緻密で面白く、連載されるほとんどすべての作品が映画化されています。

Hwaiting!でもたびたび紹介されている『あなたを愛してます』はカンプルの6番目のウェブトゥーン作品です。『あなたを愛してます』の場合もみなさんもよくご存知のSS501：キム・ヒョンジュン（マンネ）が同名ドラマに出演しました。

 

 


 

 

- 作品の力はストーリー！ -

 

カンプルは作品作りに関して、ストーリーに最も気を使うと話しています。この作品の緻密な構成が人気の要因だと思います。

 

先の『あなたを愛してます』は、若者と高齢者の二つの愛の物語が展開されます。

 

夜明けの坂道を牛乳を積んだバイクが上がっています。向こう側にはリヤカーをひいたお婆さんがいました。バイクが跳ね上げた石ころがリヤカーをひいたお婆さんの頭に当たります。倒れたお婆さんにお爺さんが近付いて…。お爺さんお婆さんはこのようにして出会います。

 

一方、昼間から酒に酔った若い女が駅の階段で座りこんで泣いています。彼女は20年付き合ったボーイフレンドと今日別れたばかりでした。泥酔した彼女は通りがかりの軍人をつかまえてからみます。急いでいた軍人はあっという間に女を泣かした悪い人にされてしまい…。

 

『あなたを愛してます』もこのような構成の力を見せ、映画、舞台、ドラマ化までされました。

 

また、カンプルの作品は主人公のナレーションで物語を進行してゆくスタイルが多いので、読者を物語に集中させ感情を最大に増幅させてくれます。この手法が『馬鹿』のような純情物では主人公に対する共感を自然に導き出し、また『アパート』のような恐怖ジャンルでは緊張感を増幅させます。

 

また作家特有のユーモアがとろどころにちりばめられているところが作品スパイスとなっており、これは恐怖ジャンルである『アパート』や『タイミング』のような作品でも見られます。

 

 


 

 

- 多様なジャンルの作品〜純情マンガシリーズ VS ミステリー心理シリーズ -

 

カンプルの作品世界は『純情マンガ』に代表される純情マンガシリーズと、『タイミング』に代表されるミステリー心理物シリーズがあります。

 

純情マンガシリーズは感動的な話が中心で、ミステリー心理物シリーズは恐怖・スリラージャンルのマンガです。カンプルはこの二つのシリーズを交互に発表しながら多様な作品を見せてくれます。

 

ここに最近は、韓国の子供達のための童話を出したりしました。最新作『こんにちは友達よ』は父親になったカンプルが息子のために作った初の童話の本です。

 

このようにしっかりとした構成のストーリーの上に多くの楽しさを与える要素をいろいろと配置し、かつ幅広いジャンルの作品を手掛けているところが、カンプルがより多く人々に愛される理由だと思います。

 

 

- マンガは本当にやりたい事! -

 

カンプルは無名時代、マンガに関わる仕事をするために400箇所に及ぶ会社に履歴書を出したもののすべて不採用になったと言います。

 

しかしそれにもめげずにマンガを描き続けてインターネットに公開しました。

「カートゥーンニストになったのは、とにかくマンガがやりたかったから。始めてみると色々と欲が出て、より一層熱心に取り組んできました」と語っています。

 

カンプルは本当にマンガが大好きなのです。

 

Hwaliting!ユーザーの皆様も、感動と楽しさを与えるカンプルのマンガをぜひご覧になることをおすすめします。

 

 
『あなたを愛してます』

 

DVD-SET1 2月6日発売
DVD-SET2 3月6日発売　各¥15,960（税込）
発売・販売元：ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

 

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