韓国のアイドルを形容する言葉に「○○ドル」という言葉があります。

 

みなさんも良く見聞きされると思いますが、たとえば「野獣ドル」「モデルドル」「シックドル」などなど…。

 

これはそれぞれ「野獣+アイドル」「モデル+アイドル」「シックな+アイドル」と言った意味の造語な訳ですが、主にそのアイドルグループの特徴を表すひとつのキャッチフレーズ。差別化戦略として定番化しています。

 

主にグループ単位でのそのような呼ばれ方をしている一方で、グループに限定しない個人を指す形容詞として「演技ドル」という言葉があります。

 

その名の通り「演技をするアイドル」という意味なのですが、要するにドラマや映画でも活躍してるアイドルという意味で使われます。ちなみに本職の俳優さんはどんなにアイドル的な容姿や年齢でも「演技ドル」とは呼びません。主として歌手活動を行っているアイドルに対して使われるようです。

 

この「演技ドル」。似たような意味で探しても日本ではあまりこのような表現は見当たりませんね。今だと『嵐』のメンバーや『関ジャニ∞』の錦戸亮あたりがそうなのかも知れません。

 

「ドラマや映画でも活躍…」と書きましたが、単にドラマや映画に出演してるだけでは「演技ドル」とは呼ばれません。演技力も歌手活動と同等かそれ以上の才能を発揮して、初めて「演技ドル」の仲間入りとなります。

 

 

■代表的な「演技ドル」 -

 

まずは、JYJのユチョン。彼の活躍は今や誰もが知るところですが、最近ではユン・ウネと共演した『会いたい』が韓国で放送され話題になりました。日本では現在『屋根部屋のプリンス』がWOWOWで放送中。4月にはDVDもリリースされるので、今後この作品の話題が増えてくると思います。

 

そもそも歌手として人気があったユチョンですが、俳優としての人気を決定づけたのは『トキメキ☆成均館スキャンダル』です。『イ・サン』と同じ時代の物語ですが、時代劇というよりも青春ドラマというジャンルが似合うとてもカジュアルなドラマでした。

 


 

 

昨年この「演技ドル」という言葉を最も多く露出させたのが、MissAのスジでしょう。

 

『ドリームハイ』で女優として主演デビューした彼女ですが、何と言っても「演技ドル」として浮上するきっかけになったのは、間もなく日本でも封切りとなる映画『建築学概論』です。

 

その初々しい演技と光り輝く魅力が話題となり、本作公開後、“国民の初恋”と呼ばれるほどの国民的人気となり、百想芸術大賞新人女優賞ほか、歌・ドラマ・バラエティ・映画全部門で韓国女性初の新人賞4冠に輝きました。

 

その後出演した『ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~』でも個性的なキャラを演じて好評でしたが、次回作は4月から、こちらは”国民の弟”イ・スンギとの共演が話題の『九家の書』が始まります。今度の作品は初の時代劇ということでこちらも要注目です。

 

 

CNBLUEのヨンファは俳優活動の人気でグループ人気を一気に押し上げた珍しい例と言えます。

 

彼が出演したドラマ『美男<イケメン>ですね』は日本でも空前のブームになり、主演のチャン・グンソクはもちろんのこと、ヨンファとFTIslandのホンギも一躍人気者となりました。ヨンファはそのあと出演した『オレのことスキでしょ』も『美男<イケメン>ですね』と同じくパク・シネと共演し、その人気を決定的なものとしました。

 

彼の所属するCNBLUEではヨンファだけではなく、昨年から他のメンバーも揃って「演技ドル」としてブレイクを果たしました。

 

ジョンヒョンはチャン・ドンゴンと共演した『紳士の品格』、ミニョクは『棚ぼたのあなた』、ジョンシンは『いとしのソヨン』と、いずれも高視聴率を獲得したドラマで世代を問わずに知名度を上げた年になりました。

 

 

AFTERSCHOOLのユイもまさに「演技ドル」にふさわしい活躍を見せています。『善徳女王』、『美男<イケメン>ですね』に出演した後、『バーディー・バディ』で初主演。このドラマは現在BS11で放送中です。

 

そしてこの『バーディー・バディ』とほぼ同時期に主演した『烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち』が2011年下半期の視聴率No.1を記録し、正真正銘「演技ドル」の仲間入りをしました。最近もチャ・テヒョンと共演した『チョン・ウチ』が放送されたばかりですが、本業のAFTERSCHOOLメンバーの中でも傑出した活躍を見せています。

 

 

■続々と続く「演技ドル」新勢力 -

 

最近になって「演技ドル」の新勢力としてとして浮上してきたアイドルたちも紹介しておきましょう。

 

なんといってもMissAのスジ同様に昨年話題になったのが、A Pinkのウンジです。『応答せよ1997』で主演デビューを果たした彼女ですが、人気アイドルH.O.Tの熱狂的なファンと言う設定で、流暢な(?)方言を駆使したその演技は話題を独占しました。現在放送中のチョ・インソンとソン・ヘギョ共演の『その冬、風が吹く』でもまたまた新たな魅力を発揮しています。

 

 

ZE:Aのシワンも急浮上したひとり。大ヒットドラマ『太陽を抱く月』に出演したあと『赤道の男』でも重く深いテーマを扱った作品の中で難しい役を演じ切り絶賛されました。

 

 

今後注目の演技ドルで要チェックなのがIU(アイユ)。『ドリームハイ』ですでにその演技が好評だったIUですが、次回作はついに主演、それも長編ということで話題です。その作品『最高だイ・スンシン』では、『キング~Two Hearts』で人気に火がついたチョ・ジョンソクとの共演ということでこちらも楽しみです。

 

 

男性アイドルの注目株はINFINITEのエル。日本のドラマ『ジウ 警視庁特殊犯捜査係』のジウ役で本格的な俳優活動をはじめたという異色な経歴の持ち主ですが、日本では韓流アイドルだと知らずに観ていた方も多いかも知れません。その後に出演した『美男<イケメン>バンド~キミに届けるピュアビート』がヒットし、韓国でも演技での存在感を示しましたので、今後も期待のアイドルです。

 

 

これらのアイドルに混ざって新たに「演技ドル」として注目されているベテランが、SS501のキム・ヒョンジュン(マンネ)です。

 

今まで紹介してきたアイドルの中では、歌手・アイドルとしては2005年デビューと一番の先輩。年齢も1987年生まれと最年長ですが、このキム・ヒョンジュン(マンネ)が昨年から本格的な俳優活動を開始し注目を集めています。

 

演技初挑戦だった『輝ける彼女』で演技者としての才能を発揮したキム・ヒョンジュン(マンネ)は、そのすぐ後にこれまた主演で『あなたを愛しています』に出演。これらの活躍が評価されて、昨年度地上波とケーブル放送を通じて放送されたドラマの中からとくに優れた俳優を表彰する”2012 K-DRAMA STAR AWARDS”でライジングスター賞を受賞。その第一歩をより確かなものとしています。

 



『あなたを愛してます』
DVD-SET1 2月6日発売/DVD-SET2 3月6日発売 各¥15,960(税込)
発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(c)ILY ENTERTAINMENT

 

 

 

まだまだ紹介しきれない「演技ドル」もいますが、このように助演から主演に移行していくアイドルが多くなっています。音楽活動だけでは見られない魅力を見せてくれたり、ドラマや映画がきっかけとなって音楽に興味を持つファンが出来たりと、新しい韓流のスタンダードになりつつあります。