こんにちは。Fukuiです。Kコミックの話続けます。

最近、日本では韓国映画がさっぱりだという感じで非常に残念ではありますが、韓国国内では人気があります。配収歴代ランキングを見ると、上位にここ2~3年の作品がズラリと並んでます。その上位ランカーを見ると”ウェブトーン原作”の映画が多いことに気づきます。「이끼(黒く濁る村)」、「전설의 주먹(伝説の拳)」、「이웃사람(隣人)」、「26년(26年)」などなど。

この夏、6,958,924人を動員した映画「隠密に偉大に」は、ウェブトゥーン原作です。動員数もすごいけど、原作が掲載されていたダウムというポータルサイトのページビューが2億5000万PPVていうのがすごいでしょ。数字だけ見れば、ワンピース単行本の累計3億部にも匹敵するかも。韓国のウェブトゥーンはだいたい無料で見れるし、一旦人気が出ると、とんでもないPPVが記録される構造なんです。

 

今から1年前、ソウルで毎年開催されているSICAFというアニメや漫画のイベントで、「隠密に偉大に」の原作漫画家のHUNさんに初めてお会いしました。身長180センチ以上あってメチャかっこいい人ですが、会場を彼にいても、別に誰も注目するような存在ではなかったです。打合せをしてて彼が「これ映画になるんですよ」と言っても、失礼ながら「ホントかよ?」と思うようなフツーの若者でした。打合せ終わって、会場をフラフラしてたら、即売所とかがあって、そこにポツンと彼が座ってたんで、「ああ、売れねーんだろうな」と思って、「隠密に偉大に」を2冊買ってあげました。そしたら、彼が「社長、サインしましょか」と日本語で言ってきたので、「おお、頼むよ」という感じでサインしてもらいました。でも、正直サインもらってもなあ、みたいな微妙感はありましたが、それが今や、いろんな映画の試写会に招待されてインタビューされたり、サイン会も大行列で混乱したりの大スターになったHUN作家のサイン本、今や自慢の一品になってます。

 


さて、この映画、大ヒットはしたんですが、実は評価はいまだに賛否両論なんです。たぶん、あまりに多くの人がウェブトーンでこの作品を見てるので、映画と原作のイメージが合わないと言う意見もあったりするのではないかと思います。それでも、「とりあえず観てみよう」ということでこのような動員になったと思います。つまり、映画としての評価が高くないのに、ヒットするという現象がウェブトーン原作映画が花盛りな理由であり、“動員の担保”になっているんです。ちなみに、韓国の劇場鑑賞料は日本の半分ぐらいです。とりあえず観ようということが可能な価格設定も、このマーケティングシステムを支えているとも言えますね。

 
長蛇の列^^

先月の富川にて開催された
国際漫画フェスティバルにおける
先月の富川にて開催された
HUN作家のサイン会。

私も観ましたが、たしかに映画としてスゴいとは思わなかったです。なので、日本の皆さんには映画よりも、まずウェブトゥーンを読んでほしいですが、残念ながら日本語で読めないので、日本語版があるといいなと思います。えっ、お前が作れって?

じゃあそうします^^

 

トン・マナの事情|~Kコミックの新潮流~
By Yoshiyuki Fukui