最近はK-POPもJ-POPも、リーチする機会がすごく少なくなりました。30歳手前になった通過儀礼なのか、音楽そのものに対する畏敬の念は相変わらずなのですが…

 

日本にいて感じるJ-POPの空気感はカオスのように思えます。「オリコンランキング=一般的な認知度」ではなく、日本国民が共通認識としてポップミュージックを確認する場所も今はありません。

 

ネットで自ら情報へアクセスできること、また、そうした需要発掘がコアに行き届く今の時代は、国民的なコンテンツを作りにくくしているのかもしれません。

 

日本は「アイドルブームに沸いている」と言われています。確かにアイドルって習い事じゃないのかなっていうぐらい、音楽の本質的な観点からすると、質が低いパフォーマンスグループがローカルで胸を張っているのも事実です。

 


 

私はK-POPのガールズグループに興味を奪われながら、彼女らのパフォーマンスを見ていてあることに気付きました。そういえば、SPEEDとかMAXみたなグループって、今の日本にいないな…もっとも近いのがE-girlsなのかもしれません。本格派でいうとFAKYがいますね。

 

ただ、MAX、特にSPEEDに言えることですが、ポップなラインでありながら、実力派で、アイドル的な雰囲気と支持を得られるカッコいいグループとなると、上記の2グループは異なってきます。

 

そして、そこに一番近かったのが、KARAや少女時代だったのではないでしょうか。もっと言うならば、K-POPの多くのガールズグループは、SPEED的魅力を備えており、日本において、キャッチーな存在になって、支持を得たのが、KARAと少女時代だったということ。

 

日本のアイドルグループを見ると、℃-uteは少人数でパフォーマンスも高いように思えます。

 

J-POPがダメだとかK-POPが良いということではなく、J-POPとK-POPを構成要素に差異があり、日本に見つからないものが、韓国にあったということなのかもしれません。

 

確かに日本でもK-POPのようなパフォーマーは存在するでしょう。踊って歌えて貫録を出せる西野名菜(カナじゃないですよ)だったり、3人組で3MCからフォーメーションダンスまでこなせるYA-KYIMだったり、その他、多くいた(いる)はずです。

 

しかし、日本では、彼女らのようなテイストは、広い認知を得られるようなメディアで露出されないため、一般聴衆に届かないというのもまた事実です。そもそも、日本ではパフォーマンスの高さより、コンテンツの分かりやすさ、使いやすさなどが求められるため、ヒットしにくいのかもしれません。

 

そこで、SPEEDのようなガールズグループを求めていたところに、K-POPというジャンルが、一般層へ露出されてきました。この露出がステマなのか、一定期間の戦略なのか、そうだとしたら、なおさら、日本人にとって、今のK-POPは勢いがないものに映るでしょう。

 

しかし、日本にないものを求め、K-POPに合致した聴取にとっては、今も昔も関係ないはずです。J-POPのコアな動きは加速し、K-POPも自分たちの質の中で発展を続けるでしょう。

 

ということで、本日は、K-POPとJ-POPに対して、最近思ったことを「K-POPにSPEEDな魅力をMAXに求めているだけじゃないだろうか?」という比喩で述べてみました。