韓国ドラマヒットの法則シリーズ その3
【最終回がドラマのカギを握る】


 

 

コラム第3回目となる今回では、本当に面白い韓国ドラマ3大法則のうちの3つ目をご紹介させて頂きます。

 

連続ドラマの最終回というのは、韓国に関わらず非常に重要なものです。なぜならば最終回の内容によっては、ドラマそのものにジャッジを下されると言っても過言ではないからです。特に日本と比べて話数の長い韓国ドラマにおいては、この原理が非常に当てはまります。そしてここでも、「最終回が良いドラマは必ずヒットする」というジンクスがあるのです。

 

例えば、全130話のドラマがあるとします。劇中の登場人物は、何度も苦境に立たされながらも、それでも前を向いて幾多の試練を乗り越えていきます。一体なぜ、こんな辛い思いをしないといけないのかと思うほど、壮絶な展開が繰り広げられるのです。そして迎えた最終回では、愛する人と結ばれて子供も授かり、悪役は自ら犯した罪を償い、みんなが幸せに。このように最終回がハッピーエンドだと、すべての登場人物に対して「本当に良かったね」と心から祝福したい気持ちが生まれます。そして、自然と心も洗われるのです。

 

しかしながら、残念なことにそうでないドラマも中には存在します。最終回の直前まで面白いドラマだと、それだけ視聴者の失望も大きくなります。なぜならば、「今まで頑張って見てきたのに、結末がこれ?」という思いが生まれてしまうからです。「もっとみんなが幸せになる方法があったのでは?」「最後の最後で、あの人物を死なせる必要が果たしてあったの?」「一体、演出や脚本家は何を描きたくて、そして何を伝えたかったのだろうか?」そんなことを考えざるを得ないのです。こうなると、どんなに終わりの直前までは面白くてもドラマ全体の評価も悪くなってしまいます。これは、非常にもったいないことです。

 

劇中、視聴者は様々な結末を予想したり願ったりします。「あの人物同士が結ばれてほしい」

「登場人物たちにとっての幸せとは、一体何であろうか?」「この物語は、どこに向かっていくのだろうか?」「悪役は、しっかりと反省して生きて罪を償ってほしい」結末が良いドラマの場合、これらの期待に応えてくれるだけでなく、視聴者の予想をはるかに上回ることがあります。それは面白いことに、最終回直前までドロドロした内容で、時おり疲れる展開のドラマであったとしても、結末が良いと今までの印象をすべて魔法のように吹き飛ばしてくれるのです。たとえ、最終回の視聴率が振るわなかったとしても、そういったドラマは自ずと評価され、口コミなどで広がっていくものです。これは、数字がすべてではないという一つの例なのかも知れません。「終わりよければすべて良し」ではありませんが、まさしくここではピッタリと当てはまる言葉であります。

 

ちなみに私の母は、結末でがっかりするのが嫌なために、途中まで視聴してから結末を先に見るという技をよく使っています(笑)ネタバレしたくない私にとっては、絶対に使えない方法でもありますが(笑)

 

このように、韓国ドラマにおいての最終回と結末は非常に重要な要素を秘めており、それがヒットのカギを握るだけでなく、「本当に面白いドラマ」へと繋がっていくのです。

 

代表的作品:「私の心が聞こえる?」、「私の娘コンニム」、「優しい男」、「空くらい地くらい」、「いとしのソヨン」

 

次回予告

ドラマレビューシリーズその1
「棚ぼたのあなた」

 

記事: 平松 相善