2015年、最もブレイクが予想される俳優は!?
韓流第3世代”の候補者を探る。

 

 

韓国では、今年間違いなくブレイクが予想されている2人の新人俳優がいる。それは、ZE:Aのイム・シワンとEXOのディオ(本名:ド・ギョンス)だ。イム・シワンは、昨年、韓国で観客動員数1000万人を動員した映画『弁護人(原題)』(2013年NEW)や、『トライアングル』(2014年MBC)、『未生』(2014年tvNドラマ)などのドラマに次々と出演し、今では、1日に40本ものシナリオが彼のもとに届くと言われており、CMのオファーも殺到しているほどの人気ぶり。一方のディオは昨年話題となった『カート』(2014年ミョンフィルム)や、『大丈夫、愛だ』(2014年SBS)など、次々とヒット作に恵まれ、今年最も活躍が期待されている。
彼らの共通点として、どちらも「アイドルグループのメンバー」ということだろう。例えば、日本のジャニーズ系アイドルグループのメンバーがドラマに出演するだけで、十分に話題になるのと同様に、彼らもまた、アイドルグループという肩書きによって、俳優としての人気が後押しされているのは確かだ。

もちろん、ルックスに恵まれている部分も大きいだろう。しかしながら、彼らの人気は、その「肩書きに甘えな
い」ところに隠されている。役者というステージに立った時点で、アイドルという肩書きを捨て、一人の役者として、「お芝居と真摯に向き合い、丁寧に取り組んでいる姿勢」は、業界のみならず、一般の視聴者にも高く評価されている。

例えば、イム・シワン。悪役としてチャレンジした『トライアングル』の撮影中、常に悪人になりきり、クールな心を保ち続けるという徹底した役作り。サラリーマンを題材にしたドラマ『未生』においても、会社見学や体験に、あえて参加しないことで、新入社員としての役柄を新鮮な気持ちで演じるなど、真摯な姿勢で取り組んでいる。

さらに2人とも、「心の病を背負った役柄を熱演」したことも、共通している。ディオは、『カート』で、契約社員を突然解雇され、路頭に迷う母を、時に恨めしく、時に温かく見守る息子役として、子供さながらの心情を見事に使い分けてみせた。イム・シワンもまた、『未生』において、非正規雇用の立場として、毎日差別を受けながらも葛藤し、もがき苦しむキャラクターを熱演してみせた。2人ともアイドルでありながら、役者顔負けの演技力を持ち合わせている。しかしそこに甘んじることなく、演じることに対して、常に貪欲で謙虚な姿勢こそが、人気を呼んでいる一番の理由と言えるのかも知れない。

ペ・ヨンジュンやイ・ビョンホンに代表される、「韓流第1世代」。そして、キム・スヒョンやイ・ジョンソク、イ・ミンホなどの「韓流第2世代」へと変遷している現在の韓流業界。イム・シワンとディオ、彼らが、次世代の「韓流第3世代」と呼ばれる日は、そう遠くないだろう。

文=平松相善