【オリジナルレポ】世界をめざして！！実力派ボーイズ･バンドTHE ROSE 2019年、日本初ライブ『THE ROSE Do you hear me?』大盛況！！

2019年03月03日(日)| 月と太陽～MIOが見るAsian music

【オリジナルレポ】世界をめざして！！実力派ボーイズ･バンドTHE ROSE 2019年、日本初ライブ『THE ROSE Do you hear me?』大盛況！！

2017年8月にデジタル・シングル｢sorry｣でデビューした世界が注目する実力派ボーイズ・バンドTHE ROSE。ウソン（リーダー / ヴォーカル / エレキギター）、ドジュン（ヴォーカル / キーボード/アコースティックギター）、ハジュン（ドラム）、ジェヒョン（ベース）4人のメンバーで構成され、メンバー全員が作詞、作曲、編曲までを手掛けている。デビューからたった6ヶ月でヨーロッパ5都市、アメリカ大陸11都市のホールツアーを完遂させた世界でも大きな注目を浴びているバンドだ。昨年10月には2ndミニアルバム｢DAWN｣を発表するなど、その活動から目が離せないTHE ROSEの日本ライブ『THE ROSE Do you hear me?』が2月20日（水）下北沢GARDENで開催された。

ファンが手に持つ赤いペンライトが灯りはじめ大歓声の中、4人のメンバーがステージに登場した。体の奥をしびれさせるようなギターの音が鳴り響くと｢I Don’t Know You｣でライブがスタート。続けて軽快なサウンドの｢Candy(so good)｣、さらにUK発の人気バンドのポップな曲調の楽曲を披露した。

｢안녕하세요！（アニョハセヨ）｣｢こんにちは！｣｢久しぶりですね、4ヶ月ぶり？楽しんでますか？｣の呼び掛けに、もちろん！と言わんばかりの大きな拍手、歓声が沸き起こり興奮気味の会場。｢私たち、日本語を勉強してます。少し単語を知ってます。まだちょっと難しい｣｢皆さんはお元気でしたか？｣と去年10月の来日ショーケースよりもさらに上達した日本語で挨拶し、ファンを喜ばせた。

挨拶が終わると「불면증 (Insomnia) 」「욕심(greed)」、日本のロックバンドの楽曲を次々に披露しステージを温めた。

「ゆっくりとした音楽を披露してみました。皆さんもゆっくりできました？」とドジュン。「皆さん！一緒にsingして下さい！」とジェヒョンが会場を煽り、バラード曲の「I.L.Y. 」を歌った。《I love you, Our love is true》の歌詞をファンも一緒に口ずさみ会場が一体になり、赤いペンライトが左右に嬉しそうに揺れていた。続く「Take me down」では、ドジュンのキーボードに合わせて冒頭の《Wow Wow～》をファンが歌うのだが、メンバーが笑ってしまうほど、1回でばっちりとハマり大合唱となった。

続いて、明るめの曲調に反して《あの時が僕にはもっと良かったのにあの日が僕にはもっと幸せだったのに》というちょっぴり切ない歌詞で綴る「좋았는데（Like We Used To）」、さらに「O.M.G」では身震いするほど激しく掻き鳴らされるギターとベースの音でボルテージは最高潮に達した。QueenやThe Beatles、The Scriptの名曲も難なくこなしてしまうTHE ROSEの類いまれなる可能性をひしひしと感じられるセットリストであった。

「あと少しで最後の曲になります」と演奏を始めたのはデビューアルバムのタイトル曲「Sorry」、またライブのラストを飾ったのは「Baby」だった。《君を見つめてる Baby》と情熱的に繰り返されるフレーズ、強烈なサウンド、激しく打ち鳴らされるハジュンのドラム、時折こぼれる吐息がセクシーなウソンのハスキーボイスに会場の熱気は最高潮に。最後の曲が終わっても鳴り止まぬ拍手とコールのなか再び登場し、アンコール曲「She’s In The Rain｣で締め括り、メンバー4人でがっちりと手を繋ぎ深々とファンにお辞儀をしてステージを後にした。

THE ROSEのグループ名の由来は【美しさと棘が共存しているバラのように音楽で多様な表現を見せる】という意味が込められている。またTHE ROSEのファンの呼称はBLACK ROSEだが、黒バラの花言葉である【永遠に私のもの】を意味するそうだ。デビューから間もなくヨーロッパ、アメリカなど海外での活躍がめざましい彼ら。そんな彼らが帰って来られる場所であり、永遠に見守ってくれる存在であるファンがいることは、きっと今後のさらなる飛躍の大きな糧となる違いない。2019年、THE ROSEがどんな活躍を見せてくれるのか大いに期待したい。