冬ソナ続編で”韓流ブーム”再来!?

その裏で見え隠れする、韓国政府の思惑とは!?

 

 

『”冬のソナタ”続編製作決定!』、415日に発表された、このニュースを見て、韓流ファンは衝撃を覚えたに違いない。いや、韓流ファンのみならず、ワイドショーやインターネットでも、終始、この話題で持ちきりだった。『冬のソナタ』と言えば、韓流ブームのきっかけとなり、日本でも熱狂的な人気を集めた作品。

 

 

この作品で、主演を演じたペ・ヨンジュンは、”ヨン様”という愛称で親しまれ、彼が微笑むと、女性ファンが熱狂するほど、絶大な人気を誇った。実際に、彼が日本と韓国に与えた経済効果は、約2500億円と言われており、初来日した羽田空港には、約6500人のファンが駆けつけ、「ヨン様フィーバー」が巻き起こるほど、社会現象にもなった。

 

 

そんな「冬ソナブーム」から、約12年の時を経て、続編の製作が発表されたのだ。続編の発表の際に、製作者側は「パート1の放送から10年くらいしてパート2に取り掛かる予定だったが、その時期が来たようだ」と話している。『冬のソナタ』が初めて韓国で放映された日が2002年。この言葉通り、パート1から10年後に続編の製作となると、2012年で計算が合わなくなる。なぜ、この時期に発表され、そして制作されることになったのか?その背景を探ってみる。

 

 

これには、大きく分けて2つの側面が見えてくる。まず1つ目は、「韓流ブームの再燃」。現在、日韓の関係は非常に凍りついている。竹島問題に代表される政治的な部分が大きな要因となり、今となっては、一昔前の韓流ブームも過ぎ去り、頼みの綱だった日本への輸出も収益は期待できない。それどころか、赤字になることがほとんだ。こういった状況の打開策として、続編を制作し、韓流ブームを再燃させることで、経済効果を狙っていると十分に考えられる。奇しくも、今年は日韓国交正常化50周年となる年。この凍りついた関係を改善するうえで、冬ソナの続編は、これ以上ないタイミングといえる。

 

 

次に考えられるのは、「冬季オリンピックの招致活動」。第23回冬季オリンピックが、韓国の平昌で2018年に開催される。平昌と言えば、『冬のソナタ』の劇中で、モデルとなったスキー場がある有名な場所。冬ソナの続編でも、平昌でロケを行うことで、冬季オリンピックをより印象付けようとする韓国政府の思惑が垣間見える。羽生選手に代表される、フィギュアスケート人気も相まって、日本の観客を大いに招致することが期待できるからだ。

 

 

しかしながら、あの冬ソナの続編とはいえ、必ずしもヒットが保証されるだろうか。いや、むしろ、ヒットする確率の方が低いと言ってもいいだろう。なぜなら、前作の影響力が大きければ大きいほど、ファンの思いも強いため、期待を裏切れば、大コケする可能性も十分にあり得るからだ。しかし、当たれば経済効果は非常に大きい。

 

 

続編発表以来、ファンの間では、「前作と同様のキャスティング派」と「今をときめく俳優女優のキャスティング派」の2つに分かれている。特にヨン様は、主要キャスティングではなく、ゲスト出演として登場する可能性も示唆されている。実現すればファンにとっては涙モノだ。それだけで、韓流ブームが再燃すると言っても、決して大げさなことではない。そうなってくると、韓国政府も、ヨン様出演に、よりいっそう力を入れてくるに違いない。

 

 

僕個人として、意見を言うなら、冬ソナ続編は、キム・スヒョンやイ・ジョンソク、イム・シワンといった、今をときめくスターをキャスティングし、「現代版の冬ソナ」を製作したほうが、面白いのではないかと感じる。なぜならば、ヨン様もチェ・ジウも、年をとったため、前作のような純粋さを出せるだろうかということ、そして、前作のパク・ヨンハをキャスティング出来ないため、前作同様の出演者は完全には成立しないからだ。

 

 

今をときめくスターが、前作の黄金コンビの子供として、登場するのなら、すんなりと物語に入っていけるかもしれない。そうすると、ヒロインは誰が適しているだろうか?

 

 

やはり、前作のユジンのような清純さを求めるのであれば、ここは全く無名の女優を器用するのも良いかもしれない。個人的には、ペク・ジニなどは成熟しきれていない純粋さがあり、良いかと思う。

こんな議論を、韓ドラ好きの人たちと集まって話をしはじめたら、きっと1日あっっても足りないだろう(笑)

韓流ブームから12年経った今でも、日韓修復の鍵を握る人物は政府ではなくヨン様なのかも知れない。


 

(文=善韓流コトバライター 平松相善)