「21世紀は韓国の時代が来る!」

 

変わり者の7(ナナ)パパが言い出したのは、98年フランスW杯より前の事でした。「2002年のW杯は韓日共催だからパパは韓国語を勉強するぞ~!」って言い出したんです。

 

でも当時まだまだ韓国語を勉強する人は少なくて、意気揚々お教室へ行ったもののオジさんは7パパ一人。恥ずかしさからか7パパは「一緒に勉強しない?」と私を誘ってきたんです。

 

英語もまだ学校で勉強してないのに!と思いつつ渋々7パパについて韓国語を勉強し始めました。

 

踊る象形文字のようなハングルと難しい発音に何度も挫折しそうになりながらも7パパのせいで辞める事ができず、気付けば高校3年生の時には3ヶ月間留学にまで行かされていました。

 

でもその3ヶ月という時間が、それまで渋々でやっていた韓国語と私とを強く強く結びつけたんです。

 

韓国という国への溢れんばかりの愛で心がいっぱいになった私は、小さな頃からの夢だった歌手になる事を韓国から始めよう!と思う様になりました。

 

そこからは本当に大変!第一回目のコラムにサラっと書けないほど具だくさんなのでそれは追々また。

 

韓国で歌手になろう!と決めた私ですが心配もありました。“歌は心で歌うもの、外国語である韓国語で感情をうまく表現できるのかなぁ。”という事。

 

そして“日本語なまりの韓国語なんて通用しないよね?”という事。

 

韓国語を勉強していてずっと思っていたのは、韓国語は語順も日本語と同じだし、漢字語があるから単語を応用して覚えやすいけど、発音は日本語にないものばかりですごく難しいという事でした。だからその日から韓国語の発音だけは誰にも負けないって言えるくらい練習しようと決めたんです。

 

韓国の音楽を聴くのはもちろん、韓国のテレビを見たり、イラストばかりの文字の大きな本を音読したり!

 

中でも一番役に立ったなぁと思うのは、ドラマオンタイム一人モノマネごっこ。

 

当時ドラマ「ヨルmヒャンギ(夏の香り)」がテレビでやっていて、そのダビングビデオを見ながら登場人物の台詞をモノマネするっていう事をよくやっていました。

 

 

 

夏の香り

<夏の香り>

 

 

何を言い出すかは予測不可能だからちゃんと台詞が言えるわけないんですが、聞こえてくる音を鼻歌を歌う様にずっと真似し続けていると、韓国語の抑揚が体に染みついてくるんですよね。それだけでも大きな成長で、実際単語の発音が少しくらい悪くても、その抑揚でカバーできることもあったりして。

 

そんな練習が功を奏してか私は、2005年に韓国で、“韓国人の様に韓国語を話す日本人”という冠付きで「フノニ」という一青窈さんの「もらい泣き」のカバー曲でソロ歌手デビューをすることができたのでした。

 

難しい発音や並べると言いにくい発音の単語がうまくできなくて、レコーディングブースで何度悔しい思いをしたことでしょう。

 

 

 

흐노니....나나

<흐노니(フノニ)….나나(ナナ)>

 

 

私のそんな経験を生かして、最近ではK-POPというジャンルを確立して日本で活躍している韓国のアーティストの日本語楽曲の歌詞を書いたり、歌う時の発音を指導するお仕事もさせて頂いています。

 

これから韓国を愛する皆さんと、私がやってきた韓国語の勉強法についてやK-POPについて楽しくお話できたらなと思っています。

NICE73(ナイスナナサンと読みます。)どうぞよろしくお願いしま~す!

 

ヂャrプッタkドゥリョヨ~!クボk!(よろしくお願いしますね~!ペコッ!の意味です。)

 

いえ~い!

 

 

 

 

(画像:ジェネオン エンタテインメント)